頚椎椎弓形成術とは
頚椎椎弓形成術は、首の骨(頚椎)の後方から手術を行い、椎弓(骨の一部)を削って開き、神経の通り道を広げる手術です。
首の脊柱管が狭くなることで脊髄や神経が圧迫される「頚椎症性脊髄症」や「頚椎後縦靭帯骨化症(OPLL)」などに対して行われます。
手術の目的
- 神経や脊髄の圧迫を取り除き、しびれや筋力低下を改善する
- 歩行障害や手指の動かしにくさを軽減する
- 病気の進行を抑え、生活の質を保つ
手術方法
- 首の後方を切開し、椎弓に到達します
- 椎弓を削って「ドアを開けるように」開放します
- 開いた椎弓を小さなプレートで固定し、脊柱管を広げます
これにより、圧迫されていた脊髄・神経の通り道が確保されます。
手術時間・入院期間
- 手術時間:2~4時間程度
- 入院期間:2~3週間程度
術後の経過
- 数日で歩行を開始できます
- 一時的に首や肩のこり・痛みが出ることがあります
- しびれや筋力低下は徐々に改善する場合が多いですが、完全には戻らないこともあります
合併症について
- 創部感染
- 出血・血腫
- 神経損傷によるしびれ・筋力低下
- 頚椎の不安定性
- 首の可動域が制限されること
安全に配慮して手術を行いますが、リスクについては事前に十分な説明を行います。
まとめ
頚椎椎弓形成術は、脊髄の圧迫を取り除き、しびれや歩行障害を改善する有効な手術です。
症状の進行を抑え、日常生活の質を守るために行われます。