椎間板内酵素注入療法（ヘルニコア®）

この治療法は、椎間板に針を刺し、ヘルニコア®という薬剤を注入するものです。

椎間板は下図のように、中心部に髄核、周囲部に繊維輪を持つ構造となっています。

中心部の髄核は水分を多く含む組織であり、椎間板に注入する酵素：ヘルニコア®は、この水分を奪うことにより突出した椎間板（椎間板ヘルニア）を縮小させて神経への圧迫を改善します。

結果として、神経の圧迫が減ることで、痛みやしびれなどの症状が軽減することが期待できます。

対象疾患

腰椎椎間板ヘルニア

特徴

1. 切らずに注射で治療が可能
2. 入院期間は2日（施行日入院、翌日退院）
3. 細菌感染の可能性が少ない
4. 傷の痛みがなく、日常生活への復帰が早い

注意

1. 投与による薬剤アレルギー（アナフィラキシー）の可能性があります。アレルギー体質の方は必ずお申し出ください。
2. 以前に同治療を受けたことのある方は、再度この治療は受けることができません。
3. ヘルニアの形や突出している位置によっては、同治療の適応とならないこともあります。

ヘルニコア施術時の手順

入院スケジュール

以下は、当院での標準的なスケジュールとなっております。

施行当日

施行翌日

全身状態が安定していれば退院可能です。

退院後スケジュール

退院後、次回受診日（約１週間後）までは腰部に大きな負担がかからない程度の生活としてください。

費用

費用については、医療保険の適応となります。詳しくは、当院までお問い合わせください。