腰椎後方椎体間固定術とは
腰椎後方椎体間固定術は、腰椎の後方からアプローチし、神経の圧迫を取り除いた後に、椎体間に骨や人工スペーサーを挿入して固定する手術です。
神経の除圧(圧迫を取り除くこと)に加えて、腰椎が不安定にならないように安定性を確保します。
手術の目的
- 神経の圧迫を解除し、腰や足の痛み・しびれを改善する
- 不安定になった腰椎を安定させる
- 将来的な再発や変形を防ぐ
手術方法
- 腰を切開し、神経を圧迫している骨や靭帯を一部取り除きます(除圧術)
- 椎体と椎体の間に骨や人工スペーサー(ケージ)を入れます
- 椎弓根スクリューやロッドで腰椎を固定し、安定させます
- 挿入した骨は時間をかけて癒合し、ひとつの強い骨として安定します
手術時間・入院期間
- 手術時間: 3〜5時間程度
- 入院期間:2〜3週間程度(回復状況によって変わります)
術後の経過
- 数日で歩行練習を開始します
- 骨が癒合するには数か月かかるため、しばらくは腰に負担をかけない生活が必要です
- 術後リハビリを行い、筋力回復や日常生活への復帰を支援します
合併症について
- 創部感染
- 出血・血腫
- 神経損傷によるしびれや筋力低下
- 骨癒合不全(骨がうまく固まらないこと)
- スクリューのゆるみや折損
当院では十分な術前検査と説明を行い、リスクを最小限に抑えるよう努めています。
まとめ
腰椎後方椎体間固定術は、神経の除圧と腰椎の安定化を同時に行う手術です。
腰のぐらつきや再発リスクがある方に有効な治療法であり、症状改善と生活の質向上が期待されます。